フォークシンガー岡林信康(63)の全国ツアー最終公演が18日、東京・渋谷のC.C.Lemonホールで行われた。76年以来、34年ぶりの全国ツアー。会場を埋めた約2000人のフォーク世代を見た岡林は「岡林信康の人気も捨てたもんじゃない。参院選に出ておけば良かった」。京都弁のひょうひょうとしたトークで笑わせながら「山谷ブルース」など17曲を披露した。

 故美空ひばりさんの名曲をカバーしたアルバムを発売したばかりで「東京キッド」「悲しき口笛」などでも盛り上げた。35年前、ひばりさんから送られた1通の手紙に自身でメロディーをつけた新曲「レクイエム~麦畑のひばり~」は、ゲストのジャズピアニスト山下洋輔との共演という豪華版。「世界のどこを探してもないすごいサウンドを繰り広げる」という宣言通り、「お祭りマンボ」では、通常編成のバンドと山下のピアノ、三味線や尺八による和楽器の一大セッションで会場を沸かせていた。

 [2010年7月18日20時52分]ソーシャルブックマーク