自宅で覚せい剤を吸引したとして、覚せい剤取締法違反の罪に問われた元俳優清水健太郎(本名・園田巌)被告(58)は1日、東京地裁(足立勉裁判官)の初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役2年6月を求刑、弁護側が寛大な判決を求め即日結審した。判決は16日。

 被告人質問で清水被告は「刑務所を出た時は薬物をやめられたと思い違いをしていた。振り返ると、これまではやめる努力をしたことがなかった。今回は薬物依存という病気を治すことに専念する」と答えた。

 清水被告は1976年に歌手デビュー。「失恋レストラン」がヒットしたが83年以降、大麻や覚せい剤所持、ひき逃げの疑いで5回逮捕され、うち3回服役した。

 この日、検察側は論告で「性懲りもなく使用し、規範意識が鈍磨している」と指摘。弁護側は最終弁論で「反省しており、周囲の協力で薬物を断ち切ることが期待できる」と訴えた。

 起訴状によると、清水被告は8月、東京都台東区の自宅で若干量の覚せい剤をあぶり吸い込んだ、としている。

 [2010年11月1日18時14分]ソーシャルブックマーク