シンガー・ソングライター成底ゆう子(35)が28日、都内でピアノ弾き語りライブ「ふるさとからの声・南風(パイヌカジ)」を開催した。10年11月にメジャーデビューした話題曲「ふるさとからの声」など16曲を歌い上げた。

 故森繁久弥さんに「21世紀に託した歌姫」と形容された。森繁さん最後の朗読劇DVDにイメージ曲を提供したのが縁で知り合い「歌声は石垣からの贈り物」との言葉をもらった。

 成底は沖縄・石垣島出身。オペラ歌手を目指しイタリア留学も経験した異色派。「島独特のゆるやかさや人の流れが自分の中に入ってきて、曲ができる」と、自身の体験を楽曲にしてきた。「ふるさとからの声」もその1つで「泣ける曲」と評判を呼んだ。

 18日には「NHK歌謡コンサート」に出演。「ライブ姿を見せることができた」と、正月に帰省できなかった両親に親孝行できたことを喜んだ。紅白については「あこがれの舞台で立てれば最高ですけど…。今はひとりでも多くの方に、歌を届けたい」と語った。

 [2011年1月28日20時16分]ソーシャルブックマーク