ロンドンで29日に結婚式を挙げた王位継承順位2位のウィリアム英王子(28)とキャサリン妃(29)は同日夜、バッキンガム宮殿での晩さん会に出席。市民らは英各地5000カ所以上で野外パーティーを開催するなど、英国は同日午後以降も華麗なロイヤルウエディングが醸し出した祝祭ムードが続いた。

 キャサリン妃は晩さん会を前に白のイブニングドレス姿を英メディアに披露。その際、「(今日は)素晴らしい日だった」と述べ、リラックスした様子で笑顔を見せた。イブニングドレスは、ウエディングドレスと同じ英高級ブランド「アレキサンダー・マックイーン」のデザイナー、サラ・バートンさんのデザイン。

 宮殿での晩さん会は王子の父親、チャールズ皇太子の主催。出席者は王室関係者や王子夫妻の友人らを中心とした約300人だが、詳細は明らかにされていない。晩さん会の後には夜通しのディスコパーティーが行われた。

 野外パーティーは、2人が出会った英スコットランドのセントアンドルーズやキャサリン妃が育った英南部バークシャー州のバックルベリーなどでも開かれた。ロンドン市内のパーティーに参加したマシュー・ニューマンさんは「キャサリン妃はとても美しく、素晴らしい結婚式だった。新しい王室の誕生だ」と興奮した様子で話した。

 英メディアは、2人は30日に新婚旅行に出ると伝え、アフリカ東部沖の島国セーシェルやケニア、中東ヨルダンなどを旅行すると推測する報道が出ているが、王室は行き先などは公表していない。王子は空軍勤務のため新婚旅行は約2週間という。