「日本沈没」「復活の日」などのSF小説や文明論で知られる作家の小松左京(こまつ・さきょう、本名実=みのる)さんが26日午後4時36分、肺炎のため大阪府箕面市の病院で死去した。80歳。大阪市出身。葬儀・告別式は近親者のみで済ませた。

 京大文学部卒。多くの職業を経て、1962年作家デビューし「日本アパッチ族」でSF界の旗手に。大ベストセラーになった「日本沈没」「さよならジュピター」など多くの作品で人気を博した。

 旺盛な好奇心と博識で、未来学・文明論にも積極的に発言。大阪万博、国際花と緑の博覧会などの企画に携わった。座談やテレビでも活躍、飾らない人柄で人気を集めた。