人気K-POPグループ、KARAのギュリ(23)が主演する大阪松竹座公演「美女はつらいの」(10月8日~11月6日)をめぐり、原作とされる人気漫画の作者鈴木由美子さん(51)が上演差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた件で、公演を上演する松竹は17日、マスコミ各社に「予定通り上演する所存です」との意向を伝えた。

 申し立ては、鈴木さんの著作権を管理する講談社が14日に、東京地裁へ行った。講談社側は、今公演の原作となった鈴木さんの「カンナさん大成功です!」をめぐり、鈴木さんの許諾がないまま韓国の製作者によりミュージカル化。日本公演にあたっても、主催の松竹と講談社の交渉がまとまっていないとしている。

 一方、松竹側はこの日、書面で「当社は平成20年に韓国で大ヒットしたミュージカル『美女はつらいの』を製作した会社から上演権を獲得した。その後、講談社から著作権侵害にあたるとの申し入れを受け、協議の場を設け、解決への道筋を模索してきた」と発表した。これまでにも協議を重ねてきたことを明かし、代理人の間で、合意文書がまとまろうとした直後の申し立てだったと主張している。