東日本大震災の被災者に元気と勇気を届ける「演歌キャラバン隊」(企画・日本音楽事業者協会)が30日、埼玉・加須市の旧騎西高校を訪ね、福島・双葉町からの被災者を激励した。今回は山川豊(52)田川寿美(35)水森かおり(38)氷川きよし(34)森川つくし(21)市川由紀乃(35)の6人が参加した。

 福島第1原発に近い双葉町からは、約1400人が同市に集団避難した。同高ではいまだ約700人が避難生活を続ける。仕事などの不在者をのぞく約200人が、視聴覚室で歌声に聞き入った。

 「函館本線」「アメリカ橋」などを歌った山川は「一生懸命聞いてもらえているのが伝わってきました。歌の大切さをあらためて教わりました」と話した。「あの娘と野菊と渡し舟」「きよしのズンドコ節」などを披露した氷川は「(合いの手で)きよしと叫んで、ストレスを僕にぶつけてください」と願った。