新進ピアニストの辻井伸行さん(23)が米ニューヨークのカーネギーホールで10日夜(日本時間11日午前)、リサイタルを開き、世界の演奏家がしのぎを削るニューヨークで本格的なデビューを果たした。

 辻井さんが演奏に臨むのは「鍵盤の達人2」と銘打たれたピアノリサイタルのシリーズ。曲目はベートーベンのソナタ「テンペスト」やリストの曲、ムソルグスキーの組曲「展覧会の絵」など。

 辻井さんは生まれつき目が見えず、2009年のバン・クライバーン国際ピアノコンクールでの優勝を機に国際的な注目を集めるようになった。

 辻井さんはリサイタルを前に「圧倒的な演奏を披露して、海外での演奏活動を広げるきっかけにしたい」とのコメントを発表した。