歌手山本譲二が5日、ラゾーナ川崎で、62歳の誕生日となる1日にリリースした「こころの絆」の発売記念イベントを行った。2000人のファンを前に、新曲に加え、「みちのくひとり旅」など4曲を披露。MCで母校の早鞆(はやとも)高(山口)が45年ぶり甲子園出場を決めたことに触れ、自身の経歴の捏造(ねつぞう)を告白。山本は、67年夏の甲子園で最後のヒットを打ったことで知られるが、「実は内野安打でした。でもそれじゃ格好悪いので、センター前に抜けたヒットにしようとなった」と頭をかいた。

 新曲「こころの絆」を歌う際には、乳がんを患い、闘病中の妻悦子さん(57)への思いを吐露。「何でこんないいヤツが(ガンなんかに)と思った。おかげ様でいい方向に。歌では(妻の)顔が浮かんで泣いちゃうかもしれない」と話し、心を込めて絆の大切さを歌で表現した。

 とはいえ、いつもの軽妙なトークは健在で、「今年もスローガンを2つ立てました。人に優しく自分に甘く、そして怒らないから、しからないで」と話し、高齢者中心のファンの爆笑を誘った。また「(顔の)パーツ1つ1つが新品で、タカのような目をしていると、女性にも超~モテました」と高校時代を振り返りつつ、「でも男になるのは20歳を過ぎと相当遅かったんです。以来、一度も浮気なんか、見つかったことありません。あ、いや、したことありません」と落とし、これまた会場は大爆笑だった。