タレント河本準一(37)が25日、東京・新宿の吉本興業本社で、母親の生活保護費受給問題について釈明会見を開いた。
冒頭から涙ぐみながら、「今回の騒動、大変ご迷惑を掛けて申し訳ありませんでした」と謝罪した。
騒動勃発以来、河本が直接コメントするのは初めてだった。
生活保護費の受給について「事実です」と認めた。また受給を開始した時期は「芸人になってから2~3年たった14~15年前」とした。母親は当時、病気のため、働くことができなかった。「(当時は)家族を養える年収をもらえていなかったので受給せざるを得なかった。そこは問題はないと思う」と援助が不可能だったことから生活保護を受けたと説明した。
最近になって収入が比較的安定したが、受給の打ち切りについて岡山県の福祉事務所と話し合いを始めたのは、半年前からだった。「テレビに出だして収入があるにもかかわらず、生活保護を受けているということは認識が甘かったので、そこは返したい。だいたい5~6年前からです」。
満足な収入を得ているにもかかわらず、母親の生活保護の打ち切りをしなかったという批判もあるが、「長期的に休まなければならない病気にもなった。芸人保険というものもない。パニックになった」と理由を説明した。
会見では着席することなく、最後まで立ったまま質問を受け続けた。何度も頭を下げ、神妙な表情だった。<次長課長河本の母・生活保護問題報道経過>
▼4月12日
「女性セブン」が「超人気芸人『母に生活保護』仰天の言い分」という匿名記事を報じる
▼同19日
一部ネットメディアが「女性セブン」の記事で書かれた芸人は河本準一だと実名で断定(同記事は後に削除)
▼5月2日
片山さつき議員がブログで河本の実名を書き、不正受給疑惑について厚労省担当課長に調査を依頼したと明かす
▼同10日
世耕弘成議員がツイッターで「次長課長の件で厚労省から事情聴取しました」と書く
▼同16日
よしもとクリエイティブ・エージェンシーが同問題に関する見解を発表
▼同17日
「女性セブン」など週刊誌3誌が実名で同問題を報道
▼同18日
自民党の片山さつき参院議員が国会内で、河本が所属する吉本興業の幹部や弁護士3人と面会し、一連の疑惑に関して約1時間半、説明を受けた