大阪府が規模を縮小し、25日にリニューアルオープンする府立演芸資料館(ワッハ上方)の内覧会が23日、大阪市中央区の同館で行われた。これまで同じビルの4階を借り切っていたが、リニューアル後は7階に移転。規模は7分の1に縮小されたが、テレビやラジオで放送された演芸番組約3000本、上方演芸に関する書籍約3000冊は、これまで通り無料で視聴、閲覧できる。

 資料館は慢性的な入場者不足による資金難で、リニューアルをすることになり、視聴・閲覧コーナーのみを残し、衣装など約6万5000点の収蔵資料については、大学や地域団体への貸し出し、展示会などへ活用していく。同資料館は「すでに大阪市内の大学からは、留学生向けに(収蔵品を)使いたいと申し入れがあり、いろんな形で社会に貢献できれば」と話している。