27日に亡母、藤圭子さんとの対面を終えた宇多田ヒカルは、東京・碑文谷会館を出る際、憔悴した様子をうかがわせた。遺体を乗せた霊きゅう車の助手席に乗り、手には白い菊の花があった。取材陣の問いかけには答えることはなく、うつむいて一点を見つめていた。まつげは濡れていた。

 藤さんの遺体は会館を出た後、15分後の午前9時過ぎに都内の斎場に入った。22日の投身自殺から5日、ようやく宇多田との対面を終えたことで、荼毘に付されていると思われる。