声優の塚田正昭さん(享年74)の葬儀・告別式が2日、横浜市内の妙蓮寺で営まれた。妻の野沢雅子と夫婦で声優業界を長く支えてきただけに、この日は山寺宏一、田中真弓、山口勝平ら、業界を代表する声優陣が多数参列した。

 塚田さんの後年の代表作となったアニメ「BLEACH」の、阿部記之監督が弔辞を読み「スタッフ一同、ただぼうぜんとするばかり。総大将(山本元柳斎重國)を7年、演じてくださった。現場ではおだやかで、若手と変わらない態度で臨む、控えめな方でした」と故人をしのんだ。

 遺影を抱いた野沢は、霊きゅう車に乗り込むと、参列者に頭を深々と下げながら斎場を後にした。