演歌歌手中村美律子(63)が28日、東京・渋谷公会堂で公演を行った。大ヒット曲「河内おとこ節」や新曲「おもいでの宿」、1人3役で約19分にも及ぶ歌謡浪曲「瞼の母」まで約2時間たっぷりの“美律子節”でファンをうならせた。

 公演の合間には、同所が64年東京五輪の会場となった縁で6人の日大重量挙げ部員たちが激励に訪れた。「コンサートも体力勝負でアスリートと一緒。気合が入った」と話す中村だったが、総重量30キロの重量挙げ挑戦は失敗。「重い。私はせいぜい10キロですわ」。

 105キロ級の大学王者で、リオ五輪の強化指定選手の持田龍之輔選手(20)にお姫様抱っこされるとVサインで笑顔。200キロを持ち上げる持田選手は、48キロの中村を軽々と持ち上げていた。中村は「すごい」と感心しながら「すごく魅力的。肉体もそうだし、努力する姿も魅力的」と話した。