女優杏(27)が29日、大阪市内で、ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」(月~土曜午前8時)のパブリックビューイングに参加し、ファン約1000人と最終回を鑑賞し、号泣した。

 この日午後、昼の再放送分を大型ビジョンで鑑賞し、放送終了後には、ねぎらいの拍手が起こった。声援に迎えられ、登壇した杏は「こんな終わり方ができて幸せです」と、白いハンカチで涙をぬぐった。

 先月のドラマ終了最後の日も、涙を見せなかった杏だったが、この日は、実際にファンと接したことで、感極まったのか涙、涙…。役名で「め以ちゃーん!」とかけ声が飛ぶと「完成した時に1回見たんですが、こうして皆さんと一緒に見て…ああ、終わったんだなと」と口にし、再びハンカチで顔を覆った。

 最終回では、終戦から2年後、消息不明だった夫の悠太郎(東出昌大)が帰還。感動の再会の場面だったが、悠太郎は土産の豚を追いかけながら、こっけいな雰囲気で登場し、客席には笑い泣きが漏れた。杏も「あれは台本読んで、最初は冗談だと思ったんですけど、あれで(泣き笑いしてもらえて)よかったですよね」と、客席に語りかけた。

 その後は、過去の場面写真を大型スクリーンに映しながら、収録の思い出トーク。結婚後、西門家でいじめられる場面では「いじめの場面、大変でしたねと、よく言われたんですけど、板の上に正座しなきゃいけなくて、正座の方が大変でした」などと秘話を明かし、笑わせていた。