重度の肝硬変で入院中の元女流棋士でタレントの林葉直子(46)が15日、再び将棋を指しはじめていることを自身のブログで明かした。

 1995年に日本将棋連盟を退会した林葉。その後、2010年には招待選手という形で約15年ぶりにプロ棋士戦に復帰したが、以前より患っていた重度の肝硬変により、現在は入院生活を余儀なくされている。

 将棋の世界から遠ざかっていたが、再び将棋盤へ向かう思いが生まれるきっかけとなったのは12日まで開催されていた「第3回将棋電王戦」。5人のプロ将棋棋士がコンピューター将棋ソフトと団体戦で繰り広げたこの対局で、1勝4敗でプロ棋士チームが敗れた結果を知り、14日に更新したブログで、「こういう結果を聞くたびに、心の底がうずきます。勝負師の血が騒ぎます。ざわ…

 ざわ…」との思いを明かし、「足は動かないけど、手なら動くし、まだ目も見える。ずっとベッドなので研究する時間もたっぷりある。なにより、試してみたい戦い方がある」と、意欲を燃やしていた。

 そして15日に更新したブログではネット将棋にチャレンジしたことを報告。手指が思うように動かないこともあり、対局の結果は時間切れとなってしまったそうだが、「そんなこんなですが、こうやって再び、将棋に取り組めるようになったのはファンの皆様のおかげです。ありがとうございます!」と感謝した。

 「そんなに長く生きられる身体ではない」と死への覚悟もブログにつづっている林葉だが、復活への希望は捨てていない。