今月3日に肝硬変のため47歳で亡くなったタレント春一番さん(本名・春花直樹)の通夜が9日、都内の斎場で営まれた。春さんはアントニオ猪木のものまねで人気で、同じく猪木のものまねで知られるアントキの猪木は「この世界に入る前、春さんのファンでもあった。春さんがいなかったら、僕らもこういう仕事してなかった。不謹慎ですが『バカヤロー!』」と叫び、早すぎる死を悼んだ。

 30年近い付き合いがあるダンカンは、先月22日にママリンと呼んでいた妻を亡くしたばかりで「先にママリンが行ってるからね、と言いました。お笑い戦友でした。(ビート)たけしさんも破天荒な春ちゃんが大好きでかわいがってた。これから僕もつらいことがあるでしょう。『元気ですかー?』の顔を思い浮かべて生きていきます」。

 同じ事務所だったエスパー伊東は「実感がわかない。今でも起き上がってきそうな安らかな顔でした。お互い酒飲みで話が合った。23年前初めて会った時、学園祭からの帰りで、特急電車の中で酒飲みました」と振り返った。

 ほかに松村邦洋、ユリオカ超特Q、天山広吉、吉江豊らが参列した。遺影にはガウンを着てファイティングポーズをとる写真が使われた。葬儀・告別式は10日に営まれる。