歌舞伎俳優片岡愛之助(42)が1日、大阪市内で、今年で7回目となる「永楽館歌舞伎」(11月4~9日、兵庫・出石永楽館)を発表した。永楽館は近畿最古の芝居小屋で、同歌舞伎は愛之助のライフワーク。

 同館がある兵庫県豊岡市は、号泣会見で時の人となった野々村竜太郎元兵庫県議の日帰り出張先だった城崎温泉の近く。愛之助は「何度も(同館と)往復していますが(野々村氏と)会ったことはないですね」と苦笑いしながら語った。

 同歌舞伎の地元スタッフによると、同館から城崎温泉までは約24キロで、車なら40分ほどの距離。愛之助は何度も、城崎温泉を訪れているという。「せっかくの温泉。日帰りではなく、ゆっくり(宿泊を)した方がいいですよ」と野々村氏にアドバイス?も送った。

 同歌舞伎は、愛之助が座頭を務めて7年連続の開催。付近に愛着が深いゆえのジョークを交えた野々村氏への珍エールとなった。

 今年は、愛之助が創作する新作「神の鳥(こうのとり)」を上演予定。兵庫の県鳥コウノトリを題材に、舞踊を織り交ぜた約40分の演目になる。「幸せを運ぶ鳥なので、お客さまが幸せになっていただけるような展開にしたい」と話した。