元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏(39)が9日、自身のブログを更新。錦織圭選手をめぐる過熱気味な報道についてつづった前日のブログに対し暴言ツイートが多数寄せられたとして、真意を説明した。

 8日に更新したブログで、錦織の全米オープンテニス男子シングルスで日本人初の決勝進出という快挙に沸く日本の報道についての違和感をつづった長谷川氏。「日本人として嬉しい~」「日本人だから~」と、“日本人”だということを強く押し出す報道に、同氏は錦織が早い段階で世界最高のテニスアカデミーであるIMGアカデミーに奨学金をもってテニス留学することになったエピソードを紹介するとともに、「国籍は確かに日本人ですが、錦織選手はフロリダのIMGアカデミーがはぐくんだ天才です」と指摘していた。

 このブログ記事に対し「あまりに的外れで、不愉快なツイートや暴言が多数書き込まれていて、正直、辟易しています」と明かした長谷川氏。特に多かったのは「ひねくれてる!素直に応援しろよ!」という声だったらしく、同氏は「中学でテニス部だった僕はそんなくだらない書き込みしてる連中や、テレビでアホみたいに『頑張れ!錦織!』とか言ってるテニスなんてしたこともないようなアナウンサーよりも(TBSの石井君除く)、間違いなく僕の方が錦織選手については詳しいし何年も見てきてるし、はるかに応援してます」と反論。「繰り返しますが、僕はネットで匿名で人のことを口汚く罵るしか出来ない下品な人間達よりもずっと彼を応援しています」と続けた。

 ブログ更新は試合前だったが、「チリッチ選手の事も心から応援しています。決勝は二人がベストを尽くして、戦えばいいと思う。昨日の相手もそう。錦織選手に負けた時、健闘をたたえ合っていました。これぞスポーツだと思う」とつづっていた長谷川氏。しかし、日本人選手である錦織が活躍した瞬間だけ「にわかファン」が増え、報道が過熱することに対し、「『同じ日本人として~~!』と相手選手への礼儀も完全に失念しお前、テニス知らんだろ、と突っ込みたくなるテレビのアナウンサーが『頑張れ!錦織!』と叫び続ける。そんな連中より、僕の方がずっと応援してるし、礼儀をわきまえとるわ。こんな時だけ変なナショナリズムを持ち出して、『同じ日本だし~~!』とのたまってる人に、僕は違和感を感じてるだけです」と、前日のブログ記事の真意を説明した。