5人組アイドルグループ、ベイビーレイズが、解散を回避し、念願の日本武道館公演を12月18日に行うことが20日、決まった。

 東京・台東区の東京キネマ倶楽部で、結成2周年記念コンサート「虎ベリング-THE

 TRIAL

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 BUDOKAN-」を行い、武道館実現のため7月から行ってきた署名活動の結果、1万人のノルマを上回る1万3872人の署名を集めたことが発表された。結成2年での武道館公演が公約として掲げられており、1万人分を集められなければ、年内解散が決まっていた。

 結成から2年、運命の瞬間はコンサート中盤に訪れた。ステージ後方、シールで隠されたボードに結果が書かれており、リーダー伝谷(でんや)英里香(18)が「みんなのリーダーだから」とはがし役を志願。ところが、下3ケタが見えたところでシールが切れてしまい、ファンもメンバーも肩透かしを食らった。「大人の仕業や…」。気を取り直してはがし切り、「13872」の文字を確認すると、伝谷は両膝を落とし、目を潤ませた。高見奈央(17)は「ビックリ…ビックリ…」とうわ言のように繰り返し、5人がハイタッチで祝福し合った。

 超満員600人のファンから「ベビレ」コールを受けると、伝谷は気持ちを落ち着かせてマイクを握った。「私たち、武道館へ行けます!

 2年間やってきて、たくさんの方に出会って、支え合って、背中を押し合って、励まし合ってここまで来た。すべてのみなさんに感謝したい。幸せだね…」。

 アンコールでは、8枚目のシングル発売も発表された。大矢梨華子(17)は「もし、署名が1万人いかなかったら、これが最後のシングルになると聞いていた。でも、おかげさまで『これからもよろしくお願いします』というシングルになった。勢いづける1枚にしたい」とファンに報告した。