歌手おがさわらあい(34)が24日、東京・中央区のお江戸日本橋亭でライブを行った。

 フリーアナウンサー小池可奈(52)とのジョイントで、タイトルは「しゃべれ!小池可奈

 歌え!おがさわらあい~ふたりのSHOW劇場~」。

 小池の朗読に合わせて、ヒット曲「あんた…」や新曲「サクラ知れず」など6曲を歌唱する約1時間半のステージだった。

 ステージに立つ前は「こういう形のライブは初めてでドキドキします」と緊張ぎみ。だが、1度歌い始めると、三味線演奏家だった父と民謡歌手だった母にたたき込まれた実力を存分に見せつけた。

 来年の目標を聞くと「全国各地でライブをやりたい」。これまでに、ホルモン焼き屋のおかみや、スナックのママに扮(ふん)してライブを行ったこともあるという。「来年も同じような企画をやりたい。おいしく飲んで食べて、私の歌も聞いてもらう」。胃袋も心も満たす究極ライブになるという。

 来年1月14日にはアルバム「サクラ知れず」を発売する。収録の8曲とも短編小説のように、男女の心の移ろいがまぶたに浮かぶような詞の世界観を持った楽曲だ。

 父親は三味線演奏家で、母親は民謡歌手だった。2人ともすでに亡くなっているが、幼少のころから「はっきり話しなさい」「言葉を大事にしなさい」と教えられてきた。それは3歳で初ステージを踏んでから、今日まで変わっていないという。「映像が脳裏に浮かぶように歌いたい。ちあきなおみさんや高橋真梨子さんみたいに」。

 10年に発売した「あんた…」が有線お問い合わせチャートで1位を獲得した実力派の歌姫が、“平成の純文学ラブソングス”の数々を届ける。