歌手沢田知可子のヒット曲「会いたい」の歌詞や題名を無断で改変した曲が入ったアルバムを発売され、精神的苦痛を受けたとして、作詞した沢ちひろさんが21日までに、発売元の「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ」(東京)などに200万円の損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した。

 20日に開かれた第1回口頭弁論で、同社側は争う姿勢を示した。

 訴えによると、同社は2014年7月、沢田さんの新しいアルバムを発売。「会いたい」も収録されたが、「I’m

 in

 love

 with

 you」と聞き取れるもともとの歌詞にない一節が挿入されていたほか、題名にも沢田と一緒に歌う男性ボーカルユニット名が付け加えられた。

 沢さんの指摘で、同社はアルバムの販売を中止。同年9月、「会いたい」を収録曲から外し、あらためて発売した。

 沢さんは「体験に基づく思い入れがあり、強い愛着を持つ代表作を無断で改変され、謝罪もない態度に深く傷ついた」と主張。同社側は「歌詞は改変に当たらない」と反論した。