新潟県が「アイドル激戦区」になる。新潟発3人組アイドルグループ、Negicco(ねぎっこ)が、全国ツアーのファイナルライブを5月5日に新潟市の新潟県民会館で開催することが決定した。25日の夜に、都内で行われたワンマンライブで発表された。

 アンコール後、メンバーがステージに戻ると、天井からゆっくりと垂れ幕が下りてきた。「5月5日

 新潟県民会館

 大ホール」。それを見た3人は「えっー!!」と声を張り上げ、文字を再確認した。リーダーNao☆は「県民会館…。うそみたい」。Meguは「県民会館の大ホール(約1700席)と言えば、安室奈美恵さんらが立つところで、そこにねぎっこ?…」と、デビュー12年目の悲願達成に動揺を隠せない様子でいた。同会場はメンバーの「憧れの場所」の1つだった。

 来月2日には、NHK総合「MUSIC

 JAPAN」の公開収録に臨み、約10年ぶりにNHKの音楽番組に出演する。番組の司会を務めるのは、尊敬するPerfume(パフューム)であり、3人は「信じられない。幸せすぎる」とステージ上で何度も口にしていた。

 この日のライブでは、オリコン週間ランキングで過去最高の5位を記録した、新曲「光のシュプール」を含む計18曲を披露。男性6人の「ねぎバンド」がサポートし、会場は、ねぎ色サイリウムこと「ねぎライト」を大きく振る約800人のファンで埋め尽くされていた。MCでは、「新潟県のあるある話」をテーマに、最近、ねぎっこが「ドヤ顔で(新潟)市内を歩いている」といううわさ話について言及した。Kaedeは「それは、疲れているだけ。人間だもん。疲れる時だってあるよ」と、“ドヤ顔疑惑”を完全否定した。

 ねぎっこは03年7月に新潟の名産「やわ肌ねぎ」をPRするために結成。当初は4人組の期間限定ユニットだったが、活動を継続した。10年12月には、全国のご当地アイドルグループを決める「U.M.U

 AWARD」の初代チャンピオンに輝いた。人気低迷や、メンバーの脱退などで解散危機もあったが、CD販売大手「タワーレコード」のレーベルに移籍した11年以降、人気が上昇した。現在は新潟県民のみならず、全国に「ねぎファン」が急増している。

 また昨夜、AKB48のライブで、新潟県にAKB48グループの「NGT48」を発足させることが発表された。県内には、ねぎっこの他にも、RYUTist(りゅーてぃすと)、乙女座長☆銀河団などの女性アイドルがひしめき合っている。今年3月には北陸新幹線が開業し、新潟県がアイドル激戦区として注目が集まりそうだ。