「灰とダイヤモンド」などで知られるポーランド映画の巨匠アンジェイ・ワイダ監督(85)は24日、同国のワレサ元大統領(68)の半生を描いた映画「ワレサ」を製作すると発表した。

 ワレサ氏は共産党政権下の80年、自主管理労組「連帯」を結成し、83年にノーベル平和賞を受賞した。AP通信によると、映画は70年の民主化運動開始から89年の共産党政権崩壊直後までを描く。ワレサ氏は90年に大統領に当選した。

 ワイダ監督はワレサ氏も出演した「鉄の男」(81年)でカンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを獲得した。映画化についてワレサ氏は反対しなかったといい「私の人生で最も難しい仕事になる」と語った。