アカデミー賞の前哨戦となる米国の主要映画賞ゴールデン・グローブ賞の各賞が12日、西部カリフォルニア州ビバリーヒルズで発表された。外国語映画賞の候補になっていた宮崎駿監督(73)の最後の長編アニメ「風立ちぬ」は受賞を逃した。

 「風立ちぬ」はゼロ戦の設計者堀越二郎の半生に堀辰雄の小説を取り込んだフィクション。飛行機に夢を抱く少年が関東大震災を経て、戦争に突き進む時代を生きる青春を描いている。

 「風立ちぬ」は、全米映画批評会議が選ぶ昨年の最優秀アニメ賞を受賞。日本では同年、興行収入約120億円の大ヒットになった。宮崎監督は公開後の同年9月、高齢を理由に長編アニメーション製作からの引退を表明している。