俳優染谷将太(22)主演映画「寄生獣」(山崎貴監督)初日舞台あいさつが29日、東京・TOHOシネマズスカラ座で行われた。

 染谷は、右手が寄生生物ミギーに寄生された高校生・泉新一を演じたが、阿部サダヲが声を演じたミギーはCGで作られており、実際には存在しない。5カ月間の撮影中、パントマイム状態で見えないミギーがいるように演じ続けた。「見えないミギーさんとの戦いだった。(完成が)うれしい。見終わった後、『完結篇』(来年4月25日公開)を見せろよ、という気持ちになった」と振り返った。

 撮影後、ミギーがいるつもりで演じる日々から離れ“ミギーロス”に陥ったという。「(撮影中は)右手が重かった。ミギーさんは、かわいい。ミギーロスになって(グッズを)大人買いした。(周囲から)『主演なんだから、もらえよ』と言われた」と笑った。

 深津絵里(41)橋本愛(18)東出昌大(26)余貴美子(58)と山崎監督も登壇した。山崎監督は前夜、なかなか寝付けず、「各映画館の座席表を見たり、ネットを見ていて寝られなかった。1度、午前4時に寝たんですが『寝られねぇ!!』と思った。5時くらいまでネットでいろいろ見ていて…眠い。でも感無量です」と、満員の客席を見て喜んでいた。