女優安藤サクラ(28)が11日、大阪市内の劇場で公開中の主演映画「百円の恋」の舞台あいさつを行った。自堕落な日々を送る32歳の一子がボクサーとしてリングに上がる“恋と闘い”の物語で、全国の単館系劇場で大入りが続くスマッシュヒットを記録している。安藤は武正晴監督(47)と登場。独特のユル~く、ふわふわした受け答えで何度も場内の笑いを誘っていた。

 撮影日数2週間で下着の上に肉が乗る体形から、見事なボクサーに変身したことについて「ぶにょぶにょから10日で絞った」と明かすと、満員の場内から「え~っ!?」。また中学3年時にボクシングジムに通ったことがあり、その理由を説明。「家の近所のすっごく悪そうなジム。当時はまだ女子ボクシングなんてほとんどなかった。行くだけ“不良”に思われると考えて『不良なんて、簡単になれる』と思ったけど、真面目にボクシングしてしまった」と不良になることに失敗?

 した経験を告白した。

 映画では一子があこがれる中年ボクサー(新井浩文)に誘われる。安藤は、女性客から「ハッピーなところが全くないのが、リアルでいい」という感想を聞いて、軽く“反論”。「でも、一子はハッピーじゃないけど、ラッキーですよ。気持ち悪い女が、周りに『下水道みたいな匂いがする』と言われた女が、男に誘われるなんて超ラッキーですよ」と自分の解釈を力説すると、またも客席は笑いの渦に包まれた。