第38回日本アカデミー賞優秀賞発表会見が14日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われた。

 V6岡田准一(34)と阿部寛(50)が主演男優賞と助演男優賞でダブル受賞を果たした。岡田は「永遠の0」(主演男優賞)と「蜩ノ記」(助演男優賞)、阿部は「ふしぎな岬の物語」(主演男優賞)と「柘榴坂の仇討」(助演男優賞)で、それぞれ選ばれた。

 岡田が所属するジャニーズ事務所の俳優では、SMAP木村拓哉(42)が8年前に「武士の一分」で優秀主演男優賞に選ばれながら、辞退していた。同事務所はコメントを発表した。

 「岡田はこれまで、弊社の中で最多の20本に出演させていただき、映画に育てていただいたと言っても過言ではない。昨年に報知映画賞、日刊スポーツ映画大賞と受賞し、日本アカデミー賞から優秀賞を授与したいとの話があり、授賞式のスケジュールも調整でき、受賞いたしました」

 富山省吾事務局長は「日本アカデミー賞の、新しい扉を開いて入ってくださったと、うれしく思います」とコメントした。

 また東映グループ会長の日本アカデミー協会・岡田裕介会長が、昨年の東京国際映画祭のイベント中に、北野武監督が「自分の作品が米アカデミー賞(外国語作品賞候補)に推薦されたことがない。日本アカデミー賞最優秀賞も大抵、大手3、4社の持ち回り。(選んだ)アカデミー賞会員は手を挙げてほしい」などと批判したことに対し「誤解がある」として、説明。(1)日本アカデミー賞協会は、自分の作品が米アカデミー賞外国語作品賞候補の推薦はしていない(2)日本アカデミー賞優秀作品賞は、3900人いる会員による投票。会員はマスコミ、批評家、ファンは入っていないが、映画人が公明正大に選んでおり、持ち回りはありえないこと、などと断言。同監督が所属するオフィス北野も、この件については了承しているという。