女優永作博美(44)が29日、都内で行われた主演映画「さいはてにて

 やさしい香りと待ちながら」(2月28日公開、チアン・ショウチョン監督)の完成披露イベントに出席した。

 岬の喫茶店の店主を演じた永作はロケ中、焙煎(ばいせん)マシンでいれ方をマスターした。ロケ地のすぐ横には、物語のモデルになった女性店主の喫茶店があり、永作も入り浸っていた。「その方も船小屋で焙煎していた。たわいもない話をしながら、そこにいさせてもらった」。観察していると、「コーヒーのタイミングを五感で察している雰囲気があった」と、多少なりともコツをつかんだ様子。休憩中は出演者らに、マシンを使ってコーヒーを振る舞っていたという。佐々木希(26)も「永作さんが休憩中にコーヒー入れてくれると、外までいい香りが漂っていた」と、永作の名マスターぶりを明かしていた。

 台湾出身のチアン監督は、長回しのカットを多用したという。永作は「切らずに撮ってくれるやり方は、映画の流れをつかむには良かった」と振り返った。対照的に、佐々木は慣れない手法に戸惑っていた。「ここまでの長回しは体験したことがなかった。目が泳ぐぐらい。そんなとき、永作さんが来てくれた。魔法の言葉をかけてくれた。力をくれてありがたかった」と感謝していた。

 ほか桜田ひより(12)保田盛凱清(ほたもり・かいせい=7)チアン監督が登壇した。