ダウンタウン松本人志(44)の実兄で、サラリーマン歌手として活動中の松本隆博(47)が「お母ちゃんの言うとおり」(4月30日発売)でメジャーデビューすることが20日、分かった。昨年、インディーズ(自主製作)CDを発売したが、松田聖子、郷ひろみが所属するソニー・ミュージックレコーズが「おもしろい」と声を掛け、本格デビューとなった。夢はNHK紅白歌合戦出場。「僕もプライドがあるので、弟の音楽番組へは紅白出場がかなった後に」と話している。

 「松本兄」のメジャーデビューが決まった。しかも、聖子、郷、オレンジレンジ、YUIら人気アーティストが所属する大手レコード会社、ソニー・ミュージックレコーズだ。「すごい先輩がいっぱいいるレコード会社から47歳でデビューできるなんて夢みたいでびっくりです」。人志とそっくりな顔立ちだが「向こうが似てるんです!

 僕が先に生まれてますから」と笑った。

 メジャーデビューを決意したのは、NHK「紅白歌合戦」出場への近道だと感じたから。幼いころからギターが好きで、両親には「歌手になったら」と言われていた。だが、両親に大学まで卒業させてもらった恩を感じ、手堅く地元の信用金庫に就職。その後、松下電器系の会社でシステムエンジニアを務め、現在はベンチャー企業「ヒューマックス」の取締役だ。

 社会人として落ち着いた45歳から再び音楽に真剣に取り組み始め、昨年、インディーズでCD「尼崎なオカン♪」を発売した。地道にライブ活動に励んでいたが、母親(75)は「あんた、大丈夫?

 だまされてない?」と心配した。

 「おかんに、歌手として頑張っていることを分からすには紅白が一番手っ取り早い」とメジャーデビューを考えていたところ、自主製作CDを聴いたソニーが「おもしろい」と声を掛け、デビューが決まった。母親に「ソニーに決まった」と報告すると「あんた、松下ちゃうの?」との返答が。「ビックリするほど無反応。母ちゃんは必ず紅白を見てますから。何も言わんと紅白に出てびっくりさせたい。それが僕なりの親孝行です」。

 この年でデビューできたのも「人志の兄」であることは分かっている。「それは当たり前。これも実力のうちという考え方でええんちゃうかな。ましてや、有名人の兄弟だけで歌手になれるかと考えるとそれも違うと思う。気にしたらいかん」。紅白出場前にはテレビ朝日「ミュージックステーション」への出演を希望している。人志が司会を務めるフジテレビ系「HEY!

 HEY!

 HEY!」については「僕も音楽人としてプライドがある。最初に(HEY!-に)出たら人志も嫌だろうし。紅白出場した後だったら出ます」と話した。