女優長沢まさみ(20)が主演するフジテレビ系連続ドラマ「ラスト・フレンズ」(4月10日スタート、木曜午後10時)の制作発表が25日、都内のホテルで行われた。長沢はDV(ドメスティックバイオレンス)に悩まされる美容師役。暴力をふるう恋人を錦戸亮(23)が演じる。長沢が暴力を逃れて移り住むシェアハウスが舞台で、心に悩みを抱える上野樹里(21)、セックス恐怖症の瑛太(25)との三角関係が展開される。

 DVがドラマの大きなテーマだ。長沢は「今ままで演じたことなのない未知の役。経験したことがないので不安。DVについては全部分かっているとは言い切れないけど、伝える側としては、少しでも知ってもらえれば」。

 表では好青年、裏では暴力男を演じる錦戸は「初めてDVの役と聞いたときは『あれ、オレってジャニーズじゃなかったの』って思いました。今までは主人公の女の子を支えるような役ばかりだったけど、今回は違う。殴っているシーンのテープを見てて、女性から『最低』って声が聞こえてきました」と苦笑い。

 社会的にも大きな問題になっていることがテーマだけに、役作りにかける意気込みは相当なものだ。長沢は「顔にあざのメークをして、鏡を見てショックを受けました。衝撃の日々です。でも、同情を買う女の子にはしたくない。かわいそうとおもわれるのではなく、一生懸命生きていることを伝えられたら」と話した。