ロックシンガー矢沢永吉(58)の長女yoko(よーこ=22)が歌手デビューすることが5日、分かった。3人組ポップス系ユニット、the

 generous(ジェネラス)のボーカルとして、10月29日にミニアルバムを発売する。ロック一筋に生きる永ちゃんとはひと味違い、透明感あるボーカルが持ち味。アマチュアバンド時代から音楽関係者の注目を浴びた逸材が、いよいよベールを脱ぐ。

 カリスマロッカーの遺伝子を受け継いだyokoのデビューが決まった。

 物心付いたころから、歌を口ずさんでいたという音楽好きな少女だったという。12歳で家族と米国に移住、エンターテインメントの本場で多くの刺激を受け、歌手になる決心を固めた。14歳で、マイケル・ジャクソンやマドンナらを指導した名ボイストレーナーの門を自分でたたき、直々のレッスンで天性の素材に磨きをかけた。04年4月に上智大入学と同時に帰国。学業と並行しながらデビューを目指して歌唱レッスンを受け、ライブ活動を行い、デモテープ制作に没頭した。

 「伸びる声が魅力的な女性ボーカリストがいる」。矢沢の長女とは知らぬ音楽関係者の間で話題になる中、昨秋にエイベックスがスカウトし、今春の大学卒業後を待って本格デビューに向けて動きだした。

 最近の音楽シーンでR&Bやダンスチューンが重視される中、yokoは「今こそしっかりと、『本当に大切なこと、きずな』を多くの人に伝えたい」と歌詞やメッセージ力を訴える。シングルではなくアルバムデビューにしたのも「自分を知ってもらうには1曲でなく、何曲も聴いてほしいから」との考えから。激しいロックサウンドを「動」とすればyokoの歌唱は「静」。父親が静かに見守る中、心に染みこむようなサウンドを目指す。

 3人組ジェネラスは近々にも残る2人のメンバーが確定し、本格的な活動スタートは10月から。東京、名古屋、大阪でライブを行う。また、6日オープンの公式サイト(http://generous.syncl.jp/)では、デモ楽曲「秘密の場所」が無料試聴できる。