造血幹細胞移植などのために今年7月初めから都内の病院に入院していた歌舞伎俳優市川団十郎(62)が13日に退院したことが14日、分かった。自身の公式ホームページで「昨日、3カ月に及ぶ闘病生活からやっと解放され、今は自宅で静養いたしております。入院中は皆様にご心配いただき、温かい励ましのお言葉などたくさんちょうだいいたしました。心より御礼を申し上げます。ありがとうございました」とコメントした。

 団十郎は04年に急性前骨髄球性白血病を克服して舞台復帰したが、昨年暮れから貧血の症状が見られるようになり、妹で舞踊家の市川紅梅からの造血幹細胞移植を受けるために7月初めに入院。移植が成功した後も病院で治療・休養に専念していた。今月28日に三越劇場の小唄夜雨会に退院後の初仕事として踊りで出演するほか、11月16日には江戸東京博物館で講演会も行う予定。本格的な復帰は来年1月の国立劇場での座長公演からとなる。