NHKのバラエティー番組「お台場から生放送!秋の夜長もさだまさし」が25日深夜、東京・台場のフジテレビ球体展望台から生放送され、CSのフジテレビ721で同時放送される。NHK総合は25日深夜0時10分から同1時40分まで、フジテレビ721で同1時から同2時までそれぞれ生放送され、NHKと民放では史上初の約40分間の同時放送が実現する。

 同番組は視聴者からのハガキをさだまさし(56)が読んでコメントする生放送で、この約2年半のうちに12回放送された。さだとフジテレビ編成制作局長が旧知の間柄で、今年1月ごろ、NHK側からフジ側に「スタジオを使わせてほしい」と打診。今月27日が地上デジタル放送の完全移行まで1000日となることから、地デジのPRを兼ねた番組としてタッグを組むことになったという。

 冒頭からさだらレギュラー出演者のほか、NHK小野文恵(40)とフジテレビ中村仁美(29)の両アナウンサーが登場。NHK「どーもくん」とフジ「ラフくん」の両局のイメージキャラクターのぬいぐるみも画面に映る。カメラ、音声などスタッフは両局が役割分担し、ほぼ同人数で担当。機材はフジが用意し、NHK側はフジ側に使用料を支払う。通常、有料放送のフジテレビ721はスクランブルを解除し無料視聴できる。CMは入らないという。

 小野アナは「えぇ~!?

 フジテレビに出社するんですか?

 それは楽しみです。NHKを普段見ていない新規の視聴者開拓と思って頑張ります」と話した。