ニュージーランド出身の歌手ヘイリー(21)が、皇后美智子さまが作詞した「ねむの木の子守歌」をシングルとして発売することが19日、分かった。3月4日に発売する。

 同曲は、美智子さまが高校時代に作詞され、森の中の情景を描いた作品。65年、秋篠宮殿下の誕生をお祝いし、作曲家の山本直純さんの妻の山本正美さんが曲をつけた。これまで吉永小百合、梓みちよ、由紀さおり・安田祥子姉妹やソプラノ歌手佐藤しのぶ、鮫島有美子らによって歌われてきた。

 ヘイリーと日本の皇室と縁も深い。皇太子妃雅子さまがヘイリーのファンで、05年に、東京・六本木のサントリーホールで行われたコンサートに皇太子さまと訪れ激励されている。今年は天皇、皇后両陛下のご成婚50年にあたることもあり、ヘイリー側が同曲を歌う意向を宮内庁に打診したところ、了承された。詞の著作権は美智子さまが66年、肢体の不自由な子どもらのために「日本肢体不自由児協会」に賜与(しよ)なさっており、CDの印税は同協会に入る。

 [2009年2月20日8時8分

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