20周年を迎えた歌手福山雅治(40)が28日、日本武道館公演を行い、メモリアルイヤーの音楽活動を本格スタートさせた。長いキャリアがありながら、同所公演は初めて。合間に秘蔵映像紹介を交えるなど凝った演出で観客を楽しませた。

 不惑の年齢を迎えても独身を貫くモテ男福山が、客席を埋めた女性ファンにとって気がかりな新曲を手掛けたことがこの日、明らかになった。俳優岸谷五朗(44)の初監督映画「キラー・ヴァージンロード」(9月12日公開)の主題歌「旅人」を書き下ろしたもので、映画は結婚が題材。同曲も結婚に焦点を当て人生における旅立ちを歌う。

 福山は、恋愛・結婚関連情報のサイト運営会社が20~44歳を対象に先月行った調査「結婚相手にしたい有名人」男性部門で、並み居る若手イケメンを抑え堂々の1位に選ばれたばかり。“最後の大物独身歌手”が結婚をどのようにとらえ歌うのかファンならずとも気になるところだ。楽曲提供を受けた岸谷は「見事に映画のラストをまとめ語ってくれる主題歌」と喜んでいるという。

 この日の公演は異色ずくめ。ファンへの感謝を込めて料金は通常の半額に近い3939円(サンキューサンキュー)に設定。360度全方位から楽しめるように舞台をアリーナ中央に設置し、収容人員数の限界に近い1万5000人のファンを集めた。

 [2009年5月29日8時59分

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