【台北3日=松本久】歌手倖田来未(26)が、単独公演では初となる海外公演を同地の国立台湾大学総合体育館で行った。

 デビュー当時からの夢だったライブだけにスタートからエンジン全開。ファンクラブの名称が「倖田組」で、そのトップでセクシー歌姫の意味から現地では“性感組長”の異名を持つ。この日も集まった“性感組員”約5000人の期待通りに、紫色のラメ入りワンピース、黒のマーメード姿など9変化の“性感衣装”を披露。腰を振り、胸を持ち上げるセクシーパフォーマンスで悩殺、「キューティーハニー」など21曲を熱唱した。台湾の福山雅治と呼ばれる羅志祥(30)とコラボ曲「Twinkle」も披露した。

 当初はヒットに恵まれない下積み時代が続いたが、04年の「キューティーハニー」をきっかけに、巨乳や美脚を露出した衣装やダンスで「エロかわ歌姫」として大ブレーク。シングル、アルバムなど63作で約1500万枚を売り上げて、トップアーティストに上り詰めた。「また必ず戻ってくるね」。来年にデビュー10周年の節目を迎える“性感組長”が、民族と海を超えて台湾の若者たちをとりこにした。

 [2009年10月4日8時52分

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