フリーキャスターの小林麻央(27)を嫁として迎えることになる市川海老蔵(31)の父の市川団十郎(63)は19日、喜びを隠せなかった。午後9時半すぎに都内の自宅に戻った団十郎は、笑顔で海老蔵と小林の結婚について語った。また、麻央の姉の小林麻耶(30)もキャスター務めるTBSで妹の交際を笑顔で語るなど、団十郎家、小林家ともども、喜びに包まれた。

 団十郎によると、海老蔵から小林を紹介されたのは9月下旬、モナコ公演から帰国した直後だった。

 「2人であいさつに来て、海老蔵が『真剣に結婚を考えている方です』と紹介した。あんな殊勝な息子を見たことがない。これまでの交際で紹介された女性はいるけれど、結婚したいと紹介されたのは初めて。彼女も緊張していて言葉も少なかった。その時、彼女がニュースをやってるとは知らなかった。『テレビに出ています』と言われて、ああ、あの人かと思った。結婚と聞いて、正直言ってうれしかったですね」。

 8月ごろから海老蔵に変化が見えたという。「優しくなって、思いやりを感じるようになった。だから、どうしたのかなと思っていたら、こういうことだったんですね。人間として核を持たなくてはいけないという自覚も感じていました」。

 当初は21日に交際していることを発表し、その後に互いの家を訪れる予定だったが、日刊スポーツの報道で早まったという。「今朝起きて、新聞報道を見てびっくりしました。自宅の窓から外を見たら報道の方がいて、海老蔵に『すごい人だな』と言ったのがこの日唯一の会話です」。結納は近日中に行う予定だが、挙式については未定。「まだまだこれからです。すぐに結婚式もできないし、歌舞伎座さよなら公演も来年4月までありますから。フィアンセの時期が長ければ長いほど、楽しいんじゃないでしょうか。妊娠?

 それは絶対にないでしょう」。

 しゅうとめとなる希実子さんもこの日朝、インターホーン越しに「よくできた、いいお嬢さんですね」と話した。希実子さんは学習院大を卒業し、成田屋ゆかりの着物ブランド「茶屋ごろも」のデザイン・監修なども手掛け、着物に関する著書も持つ。小林も希実子さんの薫陶を受けながら、梨園の妻として1歩を踏み出すことになる。

 [2009年11月20日8時45分

 紙面から]ソーシャルブックマーク