昨年大みそかの第60回紅白歌合戦の平均視聴率が2日、ビデオリサーチから発表され、第2部(午後9時スタート)は40・8%と、前年(42・1%)を1・3ポイント下回った。第1部(同7時15分開始)は前年(35・7%)を1・4ポイント上回る37・1%。関西地区は2部40・3%、1部34・9%と、それぞれ1・3、0・5ポイント前年を下回った。

 今回は嵐の初出場、矢沢永吉、英歌手スーザン・ボイル出演と目玉は多かったが、数字は伸び悩んだ。年間視聴率でも11月29日放送のTBS「プロボクシングWBC世界フライ級タイトルマッチ内藤大助対亀田興毅」の43・1%に届かず、同1位の座も3年連続とはいかなかった。

 裏番組で最も健闘したのが、TBS系「格闘技史上最大の祭典Dynamite!!勇気のチカラ09」。吉田秀彦と石井慧の柔道金メダリスト対決や魔裟斗の引退試合など注目カードを紅白2部の時間帯に集め、16・7%を記録し、前年12・9%から3・8ポイントもアップした。

 日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP!!第2部」も前年と同じ15・4%を記録。また、1部では06年から始まった同シリーズ最高の16・4%をマークした。紅白は目玉がなかった08年よりも下回ったが、NHKは「歌の力の素晴らしさが視聴者に伝わった」と成功を強調した。

 [2010年1月3日8時25分

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