歌手ビビアン・スー(34)が11日、都内で会見し、日本国内では7年ぶりのシングル「Beautiful

 Day」(3月3日発売)リリースを発表した。02年に活動拠点を日本から台湾に移し、中国や香港で活躍。今年でデビュー20周年を迎えることから、日本での活動再開を決めた。「今年は特別なことをしたい。私を育ててくれた日本でCDを出して成長したい」。

 95年から日本でのタレント活動をスタートした。愛くるしい笑顔とユニークな発言で人気者になった。98年に音楽ユニット「ブラックビスケッツ」でミリオンヒットを飛ばした。しかし、持病の外反母趾(ぼし)の悪化で歩行が困難になり、日本での活動を縮小した。06年に手術し、完治した。「同じような悩みを持つ皆さんと、闘病の経験を分け合いたい。私がかかった台湾のお医者さんのところに行ってほしい」。

 自身の病は克服したが、08年には父親の肝臓病が悪化した。仕事を休んで看病し、昨年に肝臓移植手術が成功した。「父は頭がはげていたのに、黒々とした髪の毛が出てきた。20キロも体重が戻った。両親とも元気なので、私の幸せも見つけなきゃ。男の人とデートするぞ」。恋人探しも今後の目標のようだ。

 3月19日には、公式ホームページを一新。英語、日本語、中国語で読めるようにする。「世界中どこにいっても、みんなでチャットできるようにしたい」。移り変わりの激しい日本芸能界での7年ぶりのCDリリースだが、「心配ない。歌をヒットさせたいとか、考えない。今は不景気だし、新曲で前向きなエネルギーを発散したい」。3月19日に35歳になるビビアンの再挑戦が始まる。

 [2010年2月12日8時21分

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