JAYWALKボーカル中村耕一容疑者が覚せい剤取締法違反(所持)で逮捕された9日、関係者は混乱し、対応に追われた。
所属レコード会社のワーナーミュージックは、「極めて重大な問題」と受け止め、アーティスト契約を解除する方針を固めた。この日、ワーナーは同社から発売したシングル5枚、オリジナルアルバム1枚、JAYWALKの「何も言えなくて…夏」が収録されている100万枚を突破した他のアーティストとのコンピレーションアルバム「R35」を出荷停止、回収することを決めた。ワーナーと契約前の作品に関しては、当時契約していた徳間ジャパン、クラウンなどは出荷停止を決定した。
関係者によると現在、店頭に残っている作品(ワーナー発売)の回収のCDに関しての被害額は約2億円。また、5月から全国23公演で約3万人を動員する30周年記念ツアーも中止となった。JAYWALKのチケットは1枚6800円が相場で、公演の被害総額はチケット代だけで約2億円となる。会場キャンセル費用、グッズ売り上げも加味すると、CDとツアーを合わせた被害総額は5億円以上とみられる。
「R35」の回収については、JAYWALKの「何も言えなくて…夏」が購入者アンケートで高評価があったこと、同バンドが同アルバムのプロモーションを積極的に行った経緯を踏まえ、厳しい処置を取った。JAYWALKの楽曲が「R35」のミリオンヒットの原動力となったことで、ワーナーはJAYWALKとアーティスト契約を結んだ。それだけに、ワーナーの吉田敬社長は「他のアーティストも入っており、大変残念だが、1つの私どものけじめとして、このような(回収という)判断に踏み切った」と説明した。さらに24日に発売予定だったシングル、4月21日に発売予定だったオリジナルアルバムは発売中止が決定した。配信中の20曲の楽曲も配信停止になる。中村容疑者現行犯逮捕の事実が、他のアーティストにも迷惑をかけ、JAYWALKの活動のすべてを奪った。過ちの代償はあまりに大きい。
[2010年3月10日9時39分
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