劇団WAHAHA(ワハハ)本舗が、AKB48方式で「新座長選挙」を行うことが7日、分かった。この日、全体公演「バカの力」の制作発表が神奈川・南足柄市の夕日の滝で行われ、選挙の内容も公表された。

 現在の座長は佐藤正宏(51)。84年の同本舗結成から25年間、座長を務めて来た。演出家で劇団主宰の喰始(たべ・はじめ)氏(63)は「佐藤君は長い間の責任感から外れて、バカをやっている方が本当に面白い。昨年、結成25周年を迎え、もっと変わっていこう、です」と語る。

 その「変化」の1つが新座長選挙だ。「バカの力」は5月26日の東京芸術劇場(池袋)から、8月8日の静岡公演まで全国18カ所28公演が行われる。“有権者”は観客で、各地会場ごとに投票で新座長を選出。全公演終了後に集計し、真の新座長を決定する。

 AKB48は先日、グループ内の人気ランキングを決めるファン投票「AKB48総選挙」の2回目を行うことを発表している。喰氏は「別に意識したわけではありません」と語るが、AKB48の総合プロデューサーで作詞家の秋元康氏(53)が今公演にかかわっている。前公演「無駄な力」で誕生した梅垣義明と正司歌江のデュオ「梅ちゃん&歌江ちゃん」に、秋元氏が書き下ろし曲(タイトル等未定)を提供するのだ。

 佐藤は「座長といっても雑用係でしたよ。25年は途中経過。今後は一座員として頑張ります」という。看板の柴田理恵、久本雅美らも新座長候補。2人は「すべてはお客さまの力です」と来場を願っていた。

 [2010年4月8日8時6分

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