湘南出身の3人組兄弟ユニットがメジャーデビューすることが24日、分かった。ユニット名は逗子三兄弟。7月のデビューに先駆け、浅尾美和らが参戦するビーチバレー「JVBツアー2010」のテーマ曲を務めることも決まった。両親は79年に、小泉純一郎元首相の仲人で挙式。逗子の海で育ち、湘南の自然や家族のきずなを歌う。今年の大型新人として売り出される予定で、加山雄三、サザンオールスターズ、キマグレンに続く人気歌手がまた湘南から生まれそうだ。

 逗子三兄弟は、大手レコード会社のフォーライフミュージックが今年、社を挙げて売り出す新人ユニットだ。後藤由多加社長も「とにかく声がいい。楽曲、ライブとすべてにおいてクオリティーが高い。逗子で育ったキャリアを積み上げ楽曲にリアリティーがある」と期待を寄せる。タイアップも決まり、「スイート・サマー・ストーリー」がビーチバレーのテーマ曲に抜てきされた。日本ビーチバレー連盟の瀬戸山正二理事長は「さわやかな曲の雰囲気がビーチバレーのイメージとマッチし、特に『Dream

 on

 the

 Beach』という歌詞が気に入りました」と話した。

 兄弟の祖父は30年以上、逗子市会議員を務め、地元選出国会議員だった小泉元首相と親交が深かった。その縁で、小泉元首相が両親の挙式で仲人を務め、優己が誕生した際は、小泉氏が長男孝太郎の手を引き自宅に祝福に駆けつけてくれた。優己は「仲人が小泉さんと聞いたときは、ビックリしたの一言です」。

 父親は小学校の教師。学校でギターを弾いて生徒と一緒に歌う父の背中を見て育った3人は音楽に興味を持ち、ギターとピアノをマスター。優己と大雅でバンドを結成し、翔馬も別のバンドで活動していたが、3人が「楽器を持たずマイク1本で歌いたい」と3ボーカルユニットを結成した。

 家族の結束は強く、今でも両親を含め毎年、スキー旅行に出かける。優己は「兄弟で年も違いますが、僕らには父親が共通して教えた遊びとして音楽があり、海があったのでこの世界に身を置き、海や家族を歌っていることは必然なのかも」と話す。

 3人は、ビーチバレーツアーの開幕戦(5月3日、東京・台場)で同曲を披露する予定。ツアーの告知CMにも同曲が使用される。

 [2010年4月25日9時13分

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