芸能リポーター梨元勝氏(65)が肺がんで、都内の病院に入院していることが6日、分かった。1カ月前からせきが続き、検査を受けたところ右肺に影があると診断され、肺の細胞を採取する精密検査の結果、肺がんと分かった。手術はせず、抗がん剤治療の予定で、入院期間は少なくとも1カ月となる予定だ。ゴシップだけでなく、数多くの著名人の闘病も取材してきた梨元氏は「自分のこともきっちり伝えたい」と、自らのサイトで病状経過を報告する。

 梨元氏が体調の異変に気づいたのは5月初旬。せきが止まらず、テレビ出演は、のどあめをなめながらこなしていた。その後、主治医の診察を受けた際「右肺が曇っている。すぐに詳しく調べた方がいい」と、大学病院に検査の手続きをしてくれたという。

 梨元氏は、約8年前に肺炎で入院しており、今回も肺炎と考えていた。しかし、熱はなく検査で菌も出なかったため、5月末に肺にスコープを入れ細胞を採取する精密検査を受けた。5日に夫人とともに呼ばれ「肺がんの可能性が極めて高い」と説明されたという。

 梨元氏は、英ダイアナ妃の事故死取材などで多忙だった98年1月、拡張型心筋症で生死をさまよったこともあるが、日刊スポーツの取材に対し「たばこは一切吸わないので、まさか肺がんとは思わなかった。右肺全体が白くなっていました。でも(病気が)来てしまった以上、しっかりと治療を受けたい」と話した。

 手術は行わず、抗がん剤治療を行う。がんの転移の有無、どの薬が効くかなどを調べた後、来週末から治療に入る予定。梨元氏は「急いで治るものではないので、第1クールとして1カ月は入院することになると思います」。

 タレント顔負けの芸能リポーターとして、ゴシップだけでなく、数多くの著名人の闘病も取材してきた。梨元氏は「芸能人は歌うとか演じるとかだけでなく、その生きざま自体がエンターテインメント。その人が病気でも頑張っている姿は、同じような病気と闘っている方々の励みになると思って、取材してきました。恐縮ですが、私もそんな存在になれれば」と話す。個室なので、状況次第だが、テレビもラジオも電話でのナマ出演は可能だという。また、自身の携帯サイト「梨元芸能!裏チャンネル」で、治療の経過などを明かしていく予定。

 [2010年6月7日10時28分

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