第2回AKB48選抜総選挙で1位に輝いた大島優子(21)が13日、AKB48で初のセンターポジションに就いた。東京・稲城市のよみうりランドで、新曲「ポニーテールとシュシュ」の発売記念握手会を開催。代表曲「会いたかった」をセンターで歌い、報道陣向けの写真撮影でも、初めて前列中央に座った。

 9日のAKB48総選挙開票から4日ぶりのグループ全体の公式イベントで、早くも大島がセンターに立った。選抜15人で登場すると、1曲目の「桜の栞(しおり)」はセンターマイクで、09年の第1回総選挙1位前田敦子(18)と、AKB48初期メンバー高橋みなみ(19)と3人で合唱。続く「会いたかった」では、早くも前田に代わりセンターを務めた。

 今回の総選挙は、8月発売予定の17枚目シングルを歌う選抜メンバーを決めるファン投票だった。大島がセンターに立つのも、同シングル発売に合わせてからと思われたが、関係者は「もう、センターポジションは大島にシフトしました」と“政権交代・新組閣”を強調した。

 しかし、“新首相”大島に気負いは全くなかった。いつも通りの笑顔で堂々と歌いきると、マイクを握り「皆さ~ん!

 暑いので水分補給には気をつけてくださ~い」とあいさつした。イベントのMCも務めて、総選挙にも触れた。09年の開票イベントを体調不良のため、最後のあいさつ以外を欠席していたことも踏まえて「初めてイベントに出させていただいて、すごく緊迫したムードにびっくり」と振り返った。一方で2位の“前首相”前田は「総選挙後に、やる気がみなぎったというか、もっと頑張らないといけないと思った」と言葉に力を込めた。

 大島はこの日、CS放送ファミリー劇場「ネ申テレビ

 シーズン4」(7月4日午後6時)の公開収録の司会もこなした。イベントでの最後の曲「ポニーテールとシュシュ」の真ん中は前田に任せたが、報道陣に対応した記念撮影でも、大島がセンターに座った。「これからもAKB48は、全員でステップアップしていきますので、応援よろしくお願いします」。ヤジが飛び交う国会とは違い、大島の所信表明にファンは大喜びだった。

 [2010年6月14日9時27分

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