米国でコカイン所持による有罪判決を受けた直後の21日夕に来日し、成田空港で入国審査が続いていた米国のタレント、パリス・ヒルトン(29)は22日午後、入国希望を取り下げ、チャーター機で米国に帰国した。出発ゲートに姿を現したヒルトンはサングラスに黒い帽子、Tシャツ姿。報道陣の問い掛けに「とても疲れたわ」と笑みを浮かべた。チャーター機は午後4時ごろ空港を出発した。

 東京入管成田空港支局によると、出入国管理法により、有罪判決が確定すれば原則日本に入国できないため事情を聴いた。審査の過程でヒルトンが入国希望を取り下げたため、可否については判断しなかった。

 ヒルトンは妹ニッキーとともに21日午後5時すぎに来日したが、入国審査で6時間近く足止めされて空港内の成田エアポートレストハウスに宿泊。この日も午前11時から審査が再開していた。ヒルトンは22日に予定された六本木のイベントに出席予定だったが、足止めでイベントも中止。米国でも「空港で拘束された」などと報じられた。

 ヒルトンはスポークスマンを通して「イベントに出席しファンと会うために頑張ったけれど、入国のルールも尊重すべきと判断した。愛する日本にまた戻れることを期待しています」とのコメントを発表した。

 [2010年9月23日9時1分

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