女優井上真央(23)が主演する来春放送のNHK朝の連続テレビ小説「おひさま」の第1次ロケが24日、長野県安曇野市内で行われた。ドラマは安曇野市と松本市が舞台。太平洋戦争をはさみ、昭和という激動の時代を明るく生き抜いた女性の一代記を描く。

 この日は主人公が当時の田舎では珍しく、自転車でさっそうと女学校へ通うなど、戦前の自由な空気を象徴するドラマ前半の重要なシーンを撮影した。

 井上は16~30歳まで演じるが、セーラー服姿に三つ編みのお下げ髪を披露した。昨年公開の映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」で制服姿卒業宣言をしただけに「封印したつもりでしたが、あっさり着てます。まさかセーラー服でお下げ髪なんて…」と照れた。「セーラー服は1年ぶりで、お下げ髪は5年ぶりぐらい。照れくさかったけど、今は慣れました」と笑顔を見せた。

 撮影は今月中旬に始まり、井上は22日から合流したばかり。「共演者が豪華で、いい環境を整えていただいていますが、ヒロインの重みはあまり意識していないです。撮影を楽しんでいきたいです」。朝ドラ史上50作目のヒロインは気負いなく軽やかにスタートを切った。同ロケには柄本時生も参加した。

 [2010年10月25日8時56分

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