6日に食道がんで亡くなった作家の団鬼六(だん・おにろく)さん(本名・黒岩幸彦=くろいわ・ゆきひこ、享年79)の通夜が15日夜、都内の増上寺で営まれ400人以上が参列した。女性の体を表すような中央をピンクのコチョウランで彩る色っぽい祭壇には、昨年12月に自宅で撮影された白黒の遺影が置かれた。戒名は「戯生院法幸団德信士」(ぎせいいんほうこうだんとくしんじ)。生前に演劇の脚本などを書いた活躍をたたえて「戯」を、本名から「幸」、ペンネームから「団」を取り入れた。
映画「花と蛇」2作に出演した女優杉本彩(42)は「一番大切な30代半ばに先生と出会えなかったら、表現者に意義を感じないまま違う人生になったかも」と涙を流した。もう1作、映画に出演する話があったが実現せず「プレゼントとして体当たりで頑張らせていただくことができたら」と唇をかんだ。
今日16日の葬儀・告別式後、ひつぎには自著のほか大好きだった将棋の盤、サイコロ、花札、家族からの手紙と孫が折った折り鶴が納められる。出棺時には、自ら歌い80年にリリースした「あきかぜ」のほか、「しぐれの宿」「山は夕焼け」「麦と兵隊」が流される。




