行方不明になっていたリポーターの奥山英志さん(62)とみられる遺体が都内で発見され、警視庁でDNA鑑定を進めていることが9日、分かった。フジテレビ系報道番組「ニュースJAPAN」が報じた。

 同番組などによると、4月ごろに発見された遺体の身体的な特徴が奥山さんに似ているとされ、現在、警視庁がDNA鑑定や指紋による身元鑑定を行っているという。遺体発見当時に行われた司法解剖の結果、事件性はないと判断されているという。所属の吉本興業は「詳しいことは分かりません」と話した。

 奥山さんは、今年4月ごろに失踪していたと9月発売の週刊誌に報じられた。川崎市内のマンションに居住していたが、同時期から家族も含め、連絡が取れなくなっていた。東日本大震災が起きた3月11日翌日の12日に近所の主婦が目撃。震災直後に吉本興業も安否確認ができているが、その後明確な足取り情報がなかった。

 奥山さんは82年、フジテレビ系「3時のあなた」でリポーターとして本格デビュー。その後、同局のワイドショーを中心に、オウム真理教事件などを取材し「元祖・事件リポーター」と呼ばれていた。