多忙でワイルドな仕事っぷりがたたったのか-。タレントのスギちゃん(38)が14日、東京ビッグサイトで行われた「東京おもちゃショー」内のイベント「バトロボーグ20新商品発表会」を体調不良でドタキャンした。人気者を取材しようと報道陣40人以上が集まったが、欠席を知らされたのはイベント開始直前だった。所属事務所のサンミュージック担当者が登壇し、欠席理由を説明。「ご迷惑をお掛けしました」と頭を下げた。

 イベントが始まるとステージ奥の大画面にスギちゃんの紹介映像が予定通り流れた。しかし登場したのは同じ事務所の小島よしお(31)だった。代役を務めた小島は、自分のギャグとスギちゃんのギャグを掛け合わせ、「そんなの関係ねえぜ~」。微妙な空気を吹き飛ばそうと必死に振る舞っていた。

 所属事務所によると、スギちゃんは正午開始のイベントへ向け、この日午前9時、自宅に迎えに来たマネジャーに体のだるさを訴えたという。そのまま病院へ行き、過労と診断された。関係者によると今年3月に準優勝したR-1グランプリから約3カ月間、休みはなく、仕事漬けだったという。早朝に仕事に出て翌朝帰宅し、数十分後に仕事に出るという日もあった。

 本人は「今が大事な時。頑張りたい」という思いで多忙を受け入れてきた。この日も3本中2本の仕事をキャンセルしたが、病院で点滴後、体にムチを打って夕方から都内の仕事場に向かったという。

 スギちゃんは関係者を通じて「ご迷惑をお掛けしました」とコメント。今日15日以降についても「仕事をしたい」とスタッフに訴えているという。倒れても、はってでも仕事に向かう姿は、確かにワイルドかも知れない。【三須一紀】